引っ越しをする人の中には、「引越し料金を安く済ませたいので、業者に依頼せず、自力で引っ越しがしたい」と考えている人も少なくないはずです。
しかし、自分で引っ越しをすることができるのでしょうか?
本記事では
- 自力で引越しはできるか
- 自力で引越しするメリット・デメリット
- 自力で引越しを行っても良い人・行わない方が良い人
- 自力引越しするときにおさえておきたいポイント
を詳しく解説していきます。
自力で引越しを検討している人の参考になれば幸いです。
つばさ
- 10年で引越しを6回経験(実家が2回、私個人で4回)
- コロナ流行で本業が大打撃、引越しバイトで一時期生計を立てる(MAX月25万)。引越しバイト歴2年半。
- 親族は引越屋正社員。
- 自力で引越しは計5回経験あり。自身で2回、弟の手伝いで2回、友人の手伝いで1回。
こんな私が解説していきます。
アルバイトの体験談については下記の記事で紹介しています。
自力で引越しはできるか
結論から言うと、自力で引越しをすることは可能です。
業者に頼む料金も抑えることができてうれしいですよね。ただし、自力で引越しをすることで生じるデメリットもあります。
次の章で、自力で引越しをするメリット・デメリットをまとめていきます。
自力で引越しするメリット・デメリット
まずはメリットについてまとめていきます。
メリット①:費用が安く抑えられる
下記は自力で引越しした場合と業者に頼むんだときの費用の比較です。
近距離(~20km) | 中距離(~50km) | 遠距離(~300km) | |
---|---|---|---|
自分で引越し | 約15,000~20,000円 | 約20,000~25,000円 | 約55,000~60,000円 |
引越し業者に依頼 | 約35,000~40,000円 | 約35,000~50,000円 | 約45,000~55,000円 |
上記の金額は目安の料金となります。
上記の金額は、シーズンオフの最低料金に近い値段だと思ってくれてOKです。
なので、繁忙期(3月~5月初旬)はこの金額の2~3倍はかかる可能性があります。
なので、自力で引越しをしたほうが安い時期もあれば
遠距離引越しはレンタカーを借りて高速料金やガソリン代を払うより、業者に頼んだ方が安く済む場合もあります。
メリット②:自分のタイミングで引越しできる
引越し業者に依頼した場合、決められた日程と日時で荷づくりや荷物の受け渡しなどを行う必要があります。訪問見積もりを行う場合は業者に問い合わせてスケジュールを調整し、自宅に招く日を決めなければいけません。
こういった調整の手間が省けて、自由に日程を決められる点も自力での引越しのメリットといえます。
次はデメリットについてあげていきます。
デメリット①:資材調達の手間がかかる
引越しでは、ダンボールや緩衝材などの梱包資材を使用します。
引越し業者へ依頼する場合はダンボールなどを用意してもらえることがありますが、自力で引越し作業をする場合、梱包材は自分で調達しなければいけません。荷物が多い場合は、こういった梱包資材もたくさん必要になります。
その調達費用と手間も考えなければなりません。ダンボールの必要枚数に関しては、下記の記事をご覧ください。
デメリット②:大型の家具家電の運搬は厳しい
冷蔵庫や洗濯機、ベッド、タンス、ソファーなどの大型の家具家電を、1人で運ぶことは困難です。
積み下ろしの部屋の条件が良ければ、台車などで運ぶこともできますが、トラックに積み降ろしたり、部屋に設置するなど、一人で行うには経験値が必要です。
家具家電がそろっている賃貸に引越しするなら、自力引越しの難易度は下がりますが、大型の家具家電がある人は、業者に頼むことを検討することをお勧めします。
デメリット③:荷物の破損や、家屋を傷つけるリスクがある
自力での引越しでは、慣れない梱包や輸送によって、荷物が壊れたり家屋を傷つけるリスクが高くなります。とくに通路や階段などが狭く運搬が難しい家だと、こういったリスクがより高くなってしまうでしょう。
引越し業者は部屋を傷つけないようにしっかりと養生を行った上で作業しますので、引越し作業によるリスクを避けたい場合は、専門業者への依頼を検討することがおすすめです。
デメリット④:労力と時間がかかる
自力での引越しでは、荷持の積み込みから荷降ろし、搬出入、家具・家電の設置まで、すべての作業を自分で行う必要があります。
引越しアルバイト歴2年半の私からすると、荷物が多い人は、正直かなりの労力がかかります。
- ダンボール(服・靴・雑貨・本・CD・DVD・食器類・食品・日用品・カーテン)
- 家具(机・椅子・棚・ベッド・ソファ・テレビ台)
- 家電(冷蔵庫・電子レンジ・エアコン・洗濯機・テレビ・パソコン・ゲーム・掃除機・照明)
- 他(カーペット・布団・自転車・洗濯竿)
思いつく限りの荷物をあげてみましたが、これだけそろっていると正直多いな…。自力で引越しはほぼ無理だな。と私は感じてしまいます。
自力で引越しを行ってもいい人・行わない方がいい人
これまでのメリット・デメリットを踏まえ、
自力で引越しを行っても大丈夫そうな人、行わない方がいい人をまとめていこうと思います。
- 荷物量が少ない人
- 大型の家具家電が少ない人
- 家具家電付きの賃貸に住む人
- 荷物量がかなり多い
- 大型の家具家電がある(特に大きいサイズの冷蔵庫・洗濯機・食器棚・マットレス・テレビ)
- 移動距離が長く、ガソリンや高速代がかかりそう
自分で引越しをするときに押さえておきたいポイント
自分だけで引越しをする場合、梱包や運搬などのさまざまな場面で気をつけておきたいポイントがあります。スムーズな引越し作業ができるよう、事前にコツや注意点を確かめておきましょう。
こちらでは、自力での引越し時に押さえておきたいポイントを解説します。
①:ダンボールに荷物を詰め込みすぎない
引越しまでの事前準備として、自分で荷づくりを済ませておく必要があります。
その際、ダンボールの数を増やしすぎると運ぶのが大変になるため、1箱に多くの品物を詰め込もうとする方がいます。
ダンボールが重すぎると、運搬時に腰を痛める可能性があり危険です。ダンボール1箱あたりの重さを増やしすぎないようにしましょう。
また、ダンボールに重い品物を詰めすぎると底が抜けてしまうこともあります。ガムテープで底を十字に止め、補強することがおすすめです。
②:搬入を考えて荷物を積み込む
大きな荷物は最初に部屋に運び込んだほうが後の作業を進めやすくなります。
たとえば、収納棚を先に運び込んでおくと、順次そこに小物を収納することができます。
大型の家具・家電は、最初に新居へ搬入しておくとスムーズです。旧居から退去する際は小さな荷物から先に積み込み、大きな荷物は最後に載せましょう。
③:重い荷物は下に、軽い荷物は上にして積み込む
ダンボールを積み上げる場合は下に重い荷物、上に軽い荷物を配置しましょう。重量のある箱を上に積んでしまうと、下の箱がつぶれてしまう可能性があります。
バランスが悪くなり、荷崩れしてしまうこともあるため注意が必要です。荷物の重さを考えて積み込むことで荷物のバランスも保ちやすくなります。
④:荷物に合った梱包を行う
荷づくりの際は、荷物に合った方法で適切に梱包することが大切です。
たとえば、ガラスや陶器などの割れ物には緩衝材を使いましょう。しっかりと包んでいなければ移動中に破損する可能性があります。
破損がおきそうな荷物は上記のような緩衝材を用いてしっかりつつみ込み、ガムテープなどで固定しましょう。
引越し業者に依頼するなら複数社から見積もりを取ろう
自力での引越しは厳しいかも…そう思った方は、引越しを安くする方法を考えながら計画しましょう!
引越しが安くなる要素は下記の5点です。
- 引越しの時期日時:繁忙期は閑散期の2~5倍。業者や日時によっては割増もあり得ます。
- 荷物量:積み込む荷物量が減ればもちろん安くなります。
- 移動距離:引っ越す距離が近い程安いです。
- 知人割り:引越し業者の親族や知人、紹介などで安くなることもあります。
- 複数社の見積:引越し予定日の開き具合にもよりますが、どうしても契約を取りたいときは、他社より安く提示してくることもあります。
金額がどうしても高くなる繁忙期や土日などから、引越しの時期をズラせるならそれが一番ベストですが
どうしても変更できない場合は、「荷物量を減らす」か「複数社の見積で」で金額を下げるほかありません。
見積サイトで行うと、わざわざ自身で支店を調べてそれぞれ複数社に連絡する…という手間がありませんので、ぜひお勧めです。